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現代版金継ぎワークショップを終えて

9月1日と8日は、現代版金継ぎワークショップでした。

私を含めて午前午後8名が参加し、良い時間を共有することが出来て、

アトリエ木里のワークショップはいいなあ、と思いました。

 

ワークショップは、技法を学んで作品や、自分の出来ることが増えるのが嬉しいのですが、

それ以上に、無心になれる良い時間を持てる、という面があると思います。

日常の仕事や家事や育児をいっとき忘れて、手を動かし集中する時間。

自分のためだけの時間。これは老若男女全ての人間にとって大切な時間ですよね。

何かを専門家に習う、ということが嫌いでないひとなら、

手先のことは苦手、とか絵心がないから、と言うのは全く関係ないと思います。

なぜなら、講師はそう思いこんでいる方でも充分楽しめることを用意されてるからです。

 

三重野景子先生は、本当にそれぞれのうつわに合った直し方を丁寧に教えて下さり、

金継ぎの奥深さも垣間みることが出来ました。

私は、前回藤が丘のモノショップギャラリーでのワークショップに参加したので、

今回はリピーターとして参加しました。

2回目と言うこともあって、ちょっと前回より難しいうつわ直しに挑戦しました。

ひとつは高田焼(こうだやき)の大きな花瓶。

これは子どもの頃落として縁を欠いてしまい、

叱られたわけではないけど、母が大切にしたものを壊したことが

ずっと澱のように心にあって、いつか直しに出したいと思っていたものでした。

欠けが大きくて直せるか心配だったけど、

ゆっくり固まるパテを使うことを教わって、何とか直せました。

古いものなので、直した部分も古い感じを出すために、

金粉を入れた新うるしに黒漆を少し混ぜて塗り、

完全に乾いたあとで2000番のサンドペーパーを掛けることが宿題となっています。

 

それともうひとつは、買ってすぐに落として、繊細な透かし彫りの入った蓋のつまみと

注ぎ口を欠いてしまった急須。

蓋のつまみは新しくパテで作り、丸く磨いて、

注ぎ口は水を入れて注いでみながら作りました。

そして、金粉と銀粉を混ぜ、シャンパンゴールドにして渋い感じに仕上げました。

もちろん、オリジナルの美しさとは全然違いますが、何だか楽しい急須になりました。

先生は褒め上手。私も調子に乗って、転職を考えたりしました(笑)

 

うつわを直してもうひとつ分かったことは、

元の作品のそれぞれが全然違うと言うこと。

作家さんの手によって、飲み口のカーブ、ヘリの処理などに個性があって、

元の形と同じように作ろうとすることによって、

作品の特徴や、ひいては作家さんの思いなどまでを理解することが出来るのでは、

とも思いました。

今回の参加者の中にリピートしたい方もいらっしゃるので、

次回は来年春に、と考えています。

また、使用した材料や道具は東急ハンズなどで簡単に揃えることが出来、

それほど高価でもないので、忘れないうちに家で復習しておけば

また壊れた時にもご自分で直せるようになります。

 

 

 

 

2018.09.09 Sunday|-|by アトリエ木里


スケジュール欄を更新しました。

秋冬の日程が決まりました。

 

金継ぎワークショップは午後2時からの回はまだ1名余裕があります。

どうぞお気軽にお申し込み下さい。2回で9000円、三つのうつわが直せます。

2018.08.14 Tuesday|-|by アトリエ木里


金継ぎワークショップ、午後の部はあと2名

おかげさまで午前の部は満席となり、午後の部もあと2名です。

どうしようかな、と思われている方は、思い切ってお申し込み下さい。

楽しくて、技術が身に付き、しかもますます愛着のうつわとなり手もとに戻る、

有意義なワークショップです。

 

2018.07.30 Monday|-|by アトリエ木里


谷川俊太郎の絵本

 

子どもたちが小さかった頃、大好きだった本『あな』は谷川俊太郎・作、和田誠・絵だった。

主人公ひろしは穴を掘り始め、穴を掘る行為に関心を持つ、父、母、妹、友達が入れ替わり立ち替わりやって来て声をかける。

それぞれへのひろしの対応が面白くて、

わかるなあ、と幼い子どもたちも心をつかまれたのだと思う。

そして穴を掘ると言う行為、自分も一度やってみたい、と思ったのではないだろうか。

穴の中でいもむしに出会ったこと、そしてあなから見上げた空を蝶が横切って行ったこと、

いずれも忘れられない瞬間であって、そのときにひろしの心はうごく。

ひろしが穴を掘ることを思いついたように、

我が家の息子たちは自発的に何をしたのだろうか。

その時に母親は父親は、どんな声を掛けたのか。

子の人生を邪魔せず、ふーん、というくらいで側にいる。

そういう親であっただろうか。

などといろいろ考えさせらる絵本だった。

 

谷川俊太郎・詩、岡本よしろう・絵の絵本「生きる」は、先日ティールグリーンでの原画展で

原画のひとつに胸がざわざわしたので買った絵本だ。

その絵はおじいさんが、誕生祝いをしてくれる孫たちの家に出かける場面。

玄関での少しおぼつかない足もとや,お年寄りの家らしい設えが逆光で描かれていて、

生きるということ/いま生きているということ

と言う一節に深い意味を与えていた。

私事だが、晩年の父を思い出さずにはいられなかったのだ。

「生きる」という抽象的な言葉の詩が具体的な多くの物語を含む絵本になっていて、

しかもより深く詩を感じることが出来る仕掛けが沢山あって、何度読み返しても飽きない。

繰り返し読み,またみんなに勧めたくなる絵本だ。

 

この詩は合唱曲としても作曲され、それも三善晃版と新実徳英版がある。

(このふたりが師弟関係であったことも興味深い)

そして、朗読のサークルが舞台となっているドラマ「この声をきみに」の中でも、この詩が朗読された。

詩というのは寛容で懐が深く、まるで音楽や絵になったり、朗読されるのを待っているようだ。
 

「かないくん」もいつだったか、ティールグリーンで立ち読みで涙がこぼれ、手に入れた本。

谷川俊太郎の詩や文にはいつもいのちのことが書いてある。

だから読むものの心を動かし、読むものの心に暖かいものが満ちて、ずっと側においておきたい本になるのだろう。

小さな火が灯されているように、満たされた心で居られることは幸せだ。

いつもそういう本で溢れているティ—ルグリーンさんには本当に感謝している。

 

アトリエ木里も、心が満ちて幸せになるような展示やワークショップをしていきたい。

帰り道に展示やお喋りしたことを思い出して、ついにっこりしてしまうような、

そういう場所になりたいと心から思う。

 

2018.07.27 Friday|-|by アトリエ木里


7月も半ばに。

「きのうつわとおかし」が終わってから、いろいろ忙しいことがあって、

ようやくパソコンをひろげてブログを書こうかと。

長い長い展示のお休みに入って申し訳ないのですが、

アトリエ木里次のイベントは、現代版金継ぎワークショップです。

 

三重野景子先生のこのワークショップに参加したのが6月だったかしら。

田園都市線藤が丘の、モノショップギャラリーという、とてもすてきな場所での開催でした。

私はずっと金継ぎに興味が合って、参加してみたい、アトリエ木里でもいい先生が見つかったら

是非ワークショップをしてみたい、と思っていました。

 

勇気を出して藤が丘のギャラリーへ申し込み、実は藤が丘は案外行き易いところだったのですが、

参加して良かった!と思えるような楽しいワークショップでした。

先生がそれぞれのうつわに合った直し方を丁寧に教えて下さり、和気あいあいと真剣な中にも

笑い声も起こるような楽しいワークショップでした。

リサイクルショップでたった600円で買ったけど、とても気に入っていたスープ皿を

私は何ヶ月か前に壊してしまい、諦めて不燃ゴミ回収の日を待つ場所に保管していました。

そして、ワークショップ開催日が不燃ゴミ回収日の前日くらいだったので、

件のスープ皿を救い出し、他の作家ものの湯のみ、蕎麦猪口と共に持って行きました。

湯のみや蕎麦猪口は欠けだったので、わりと簡単に直すことが出来ましたが、

スープ皿は割れたかけらが2つ、そしてよく見るとヒビがずっと奥まで入っていました。

ヒビを先生が見つけた時は、無理かな、とも思いましたが、

そこは三重野先生の丁寧なご指導で、何とか直すことが出来ました。

出来上がったうつわは、なぜでしょう、ますます愛着のうつわになりました。

それで早速アトリエ木里でもワークショップをして下さるよう、お願いした次第です。

左のスープ皿、アヒルが三叉路からとことこやって来るような面白い絵になりました。

そのことに気づかせて下さった、モノショップギャラリーのオーナーの

イラストレーター、オザワミカさんにも感謝です。

 

今のところ、10時〜の会はまだ1名分の余裕があります。

またもっと沢山のお申し込みがあれば、13時〜17時の会も企画しています。

 

 

2018.07.11 Wednesday|-|by アトリエ木里


2018きのうつわとおかし終了しました。

川端健夫、美愛ご夫妻の「きのうつわとおかし」無事終了しました。

楽しい9日間でした。

大勢のお客さまが見えて、沢山お買い上げ頂けたことも嬉しかったのですが、

やはり個展というのはいいなあ、と認識を新たにしました。

個展だと、作品もアトリエ木里もどちらも美しい。

また、今回についていえば、

健夫さんの木工作品と美愛さんのお菓子が、どちらも自然の色だからか、本当に良く似合うので、

無理なくまとまりのある雰囲気を作ることが出来ました。

 

お客さまもネットで、とくにインスタグラムで見て、と言う方が大勢いらっしゃって、

時代が変わりつつあることをまた痛切に感じました。

 

また嬉しい用途に川端さんの作品をご購入下さった方がいらして、

年老いたお母さまのための食事のトレーとして、ランチプレートを、という方や、

ご病気のお友だちのお見舞いにオルゴールを、という方がいて、

そういうふうに川端さんの作品が用いられるのも、

もともとがお子さまのためベビースプーンから始まったという川端さんの製作姿勢が

愛溢れるものであったことから考えると、納得のいくことではないでしょうか。

 

川端ご夫妻の展示をする際、お客さまはその作品やお菓子を買われるだけでなく、

マンマミーアのストーリーもお持ち帰りになるのだと思います。

丘の上で生まれるもの、という冊子にも書かれているように、

お二人の出会い、甲賀市の丘の上の校舎を見つけてリノベーションして

お住まいと仕事場(木工工房、お菓子工房、ギャラリー、カフェ)とを備えた

マンマミーアを作り上げ、多くの方々がその手助けをして、また多くの方が集い、

皆の憧れの地になっているという、奇跡のようなストーリーに、

お客さまは心を暖かくしてお帰りになったと思います。

写真集を見たり、冊子をパラパラ読んだ方の多くが、ぜひ行ってみたい、とおっしゃっていて、

そのうちの何人かはきっと近いうちに訪れると思います。

私も是非また伺いたいと思います。

 

今回の展示をした事で、私もとても大切なことに気がついて

ずっと迷っていたことに結論が出たように思います。

元々クラフトギャラリーとして始めたアトリエ木里は、

やはりクラフトを中心に据えて歯車を回して行きたい。

そして、個展を中心にやっていきたい。

この地域に作家さんを丁寧にご紹介して、丸ごと作家さんとその作品を観て頂くことが、

アトリエ木里の本来の仕事と感じることが出来ました。

 

秋まで、しばらく展示はお休みとなりますが、

今後ともアトリエ木里を見守って頂けるよう、よろしくお願いいたします。

 

最終日に一日在廊して下さった川端美愛さんと記念の1枚。

 

 

 

 

 

 

2018.06.20 Wednesday|-|by アトリエ木里


今日は最終日、美愛さんがいらっしゃいます。

アトリエ木里の大切な作家さんである、川端健夫さんと美愛さんの展示

『きのうつわとおかし』も今日の午後6時で終わります。

後2週間くらい展示を続けたいくらいですが、そうも行きません。

次はうまくいって2年後となります。

是非今日中にご覧下さい。

今日はおかしやコンフィチュールを作っていらっしゃる、川端美愛さんが開店すぐから在廊して下さいます。

センスと行動力に溢れた本当にすてきな方で、私も大好きです。

どうぞ、この機会に是非美味しいものの作り手とお話をして下さい。

きっとすてきな時間となると思います。

また、一度ご覧になって、やはり買っておけば良かった、と思われる方は遠慮なくご連絡ください。

作品がまだあれば、配慮致します。

 

アトリエ木里の連絡先は  03−3721−5115です。

 

 

2018.06.17 Sunday|-|by アトリエ木里


あいにくの雨ですが。

アトリエ木里のきのうつわとおかしも

今日、明日、明後日の3日で終わります。

まだおかしも木工作品もいろいろございます。

今日、取り分け匙とランチプレートもいくつか再入荷予定です。

是非お出かけください。明日明後日よりもゆっくりご覧頂けると思います。

作品展示テーブルを片付けたので、喫茶コーナー(笑)も出来ました。

是非ごゆっくりひとやすみに来てください。

 

少しでも涼感を得ようと空いたコーナーに観葉植物風に庭の茗荷の葉をガサッと活けてみました。

2018.06.15 Friday|-|by アトリエ木里


インスタ映え!

 

川端健夫さんの四方皿(24兒擁)を使って流行のインスタ映えを狙って写真を撮ってみました。

左は昨日のランチ、右は今日の朝ごはん。

昨日の残り物やなにやらを並べてみると、あともう一品作ろうかな、とか思ってしまう。

凝った料理はなくても、何となくそれ風に。川端さんのプレートを使うと、なんかおいしそうになってしまって嬉しい!

きのうつわは一度水をくぐらせて拭いてから使うと油もそれほど吸わずにキレイに使えます。

少しずつ増やしていけるのも、定番を作って下さる作家さんの作品を使う楽しみです。

 

2018.06.13 Wednesday|-|by アトリエ木里


川端健夫きのうつわとおかし明日もぜひ。

何度も見ていながら突然気づくこともあります。

 

 

川端健夫さんの作品の中に、家の形の小さな手回しオルゴールがあります。

これはゼンマイ式ではないので、小さなハンドルを回すスピードで音楽の速さが変わるんです

ゆっくり回せば柔らかく歌い、早回しすれば軽快な音楽になるのですね。

そう、自分で曲想を変えられるんです。

ここはちょっとためて、とか、アッチェレランド!とか、最後はリタルダントかけて、とか。
もう一つ。机の上に置くととてもよく響き、手で持ち上げ空中で鳴らすと小さな音になる。

だんだんゆっくり回して空中に持って行ったり、色んなことができそう。
そうなると、これはもうただのオルゴールじゃなくて、楽器なんだな、と思ったら、

ものすごく欲しくなってしまいました。
曲は左が「アメイジンググレイス」、右が「星に願いを」です。

 

 

ちょっと写真の色が悪くてすみません。

本当はもっとキレイですが、樹種による色の違いも面白いです。

樹種によって、色ばかりでなく、重さもいろいろ。

クリやクルミは軽く、ナラはどっしりと安定感のある重さ。

使えば使うほど、味わい深い木そのものの色。

チェリーはだんだん色に深みがまして、とてもいい感じになります。

今回はお歳を召したお母さまの食事の時のトレーに、と言う方がおふたりもいらして 

びっくりですが、それをきいて暖かい気持になりました。

安定感のある木のトレーはそういう使い方もありますね。

 

ちょっとおしゃれなレストラン風にアレンジした奥の部屋です。下手な柿渋染めで

作ったテーブルランナーが木の色と合っていい感じだと自負しています。

どうぞアトリエ木里でご覧下さいね。

2018.06.12 Tuesday|-|by アトリエ木里



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